インドの神話。ヴィディーハ王ジャナカの娘。シーターとは、「田の畦」を意味する。ヴェーダ時代には、農業の収穫や実りを祝福する女神として、賛歌を捧げられていた。
『ラーマーヤナ』の記述では、シーターはジャナカ王が田を耕している時に、その畦から生まれたとされている。この事から、別名アヨーニジャー(母胎から生まれたのではない女性)とも呼ばれる。
そして『ラーマーヤナ』においては、彼女はラーマの妻である(プラーナ文献などによれば、ラクシュミーの化身)。
ラーマーヤナの詳しい内容の記述は省くが、一言でいってしまえば、ラーヴァナにさらわれたシーターを、ラーマが助けに行くという世界最古の冒険物語である。
物語のクライマックスは、ランカー島での決戦をへて無事シーターを助け出すのだが、その後の終末偏(後の時代に付け加えられた部分)によると、ラーマは、彼女の貞操をくどくどと疑い始める。ラーマの疑いは深く、遂にシーターは、自分の命をもってしてその貞節証明したのである。
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