インドの神話。その名は「盲目の者」という意味である。それは精神的に盲目である事を表しているという。
ある時、苦行をしているシヴァの目をパールヴァティーが両手で塞いでしまった。その瞬間、辺りからは一切の光が失われ、闇に包まれた。その漆黒の闇から生まれたのが、アンダカ(暗黒)というラークシャサである。
ちょうどその頃、ヒラニヤークシャは息子が生まれることを祈って苦行を続けていた。シヴァは彼の元に現れると、アンダカを彼の里子として与えた。そして、次のような約束を付け加えた。「もしアンダカが、世間の憎悪を受けたり、母を求めたり、バラモンを殺すようなことがあったら私自身でアンダカを焼き殺すだろう」。そう告げると、シヴァは姿を消したのである。
時が流れ、アンダカは立派な青年に成長した。そして、当たり前のように恋をする。しかし、その相手は実の母であるパールヴァティーだったのである。その真実を知り、彼は苦悩する。周りの者も、彼を諦めさせようと説得を続けた。だが、心とは裏腹にその思いは募るばかり。遂にその恋は、シヴァの知るところとなる。アンダカはシヴァに戦いを挑んだが、まったく歯が立たなく敗れ去った。
その心境は知る由もないが、アンダカはパールヴァティーを母と認め、シヴァに謝罪をしたので、アスラから救い上げられたのである。
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