歴史的人物としての釈迦は、紀元前6〜4世紀の間に80年間生存していたと考えられている。
姓は「ゴータマ」、名は「シッダールタ」。これが彼の俗名である。
「釈迦」とは、元々は彼の一族の名である。
釈迦族は、日種族の遠祖である甘庶(イクシュヴァーク)王の苗裔とも伝えられており、
ラーマの遠縁に当たる歴としたクシャトリヤ階級の一族である。
しかし彼は王族として生きることを潔しとせず、出家の道を選び、生きたのであった。
一方、神話的な釈迦の物語は、歴史的な情報を遥かに凌駕する膨大な蓄積がある。そこで、ここではなるべく骨格部分を粗述することにする。
釈迦の人生は通常「八相成道(はっそうじょうどう)」或いは「八相示現(はっそうじげん)」と云う8つのトピックを以て理解される。以下の如くである。
降兜率(ごうとそつ)
兜率天から下生したこと。前世から今世への結節点。
入胎(にったい)
母の摩耶夫人の胎内に宿ったこと。
出胎(しゅったい)
母胎を離れて右脇から異常出産したこと。
出家(しゅっけ)
29歳にして修行生活を始めたこと。
降魔(ごうま)
次の「成道」直前の出来事。悟りを妨げる魔を下したこと。
成道(じょうどう)
35歳にして仏の悟りを開いたこと。厳密には以後が釈迦「如来」。
転法輪(てんぽうりん)
仏の悟りを説いて人々を導いたこと。ブラフマー神が面倒臭がる釈迦を説得(「梵天勧請(ぼんてんかんじょう)」と言う)しなければこの活動も無かった。
入滅(にゅうめつ)
80歳にして没したこと。
|