インドの神話。ナーガ族の王の中で、最も狡猾と言われているのが、このタクシャカである。以下のエピソードを見てもらえれば、それも納得が行くだろう。
ある時、クル族のパリークシットという王が狩猟をしていると、森の奥で一人の聖者と出会った。王は、追っていた獲物の行き先を尋ねるが、聖者は答えようとしない。何故なら、聖者は『無言の行』の最中だったからだ。しかし、それを知らない王は激怒し、死んだ蛇を聖者の首に巻き付けた。
その後、それを発見した聖者の息子は、あまりにも酷いその様を許すことが出来ず、王に「7日以内にタクシャカに殺されるだろう」という呪いをかけた。
それを知ったパリークシット王は、湖の上に宮殿を建て、外部と完全に遮断された空間に逃げ込んだ。しかし、最後の7日目、一人の僧侶が持ち込んだ果物を食べようとした瞬間、小さな虫が中から飛び出し、瞬く間に巨大な毒蛇に変化すると、王の首筋に噛み付いたのである。
パリークシット王は死亡し、宮殿は炎上して崩れ去った。
他にも、婆羅門僧を騙し、宝石を奪うエピソードなどがある。
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