大地を支える巨大なナーガである。「アナンタ」や「シェーシャ」と混同されることもあるが、ヴァースキの特徴は、何故か道具として使われることにある。
例えば、「乳海攪拌」という有名なエピソードがある。詳しくはそちらの項目を参考にされたいが、ある時、神々は乳海を掻き混ぜ、アムリタを作ろうとする。
その際、攪拌棒としてマンダラ山を使い、それにヴァースキを巻き付け、神々と魔族が左右から引っ張り、乳海を掻き混ぜるのである。壮大なイメージだが、完全に道具扱いのヴァースキは、たまったものではなかっただろう(マンダラ山も摩擦で燃え始めてしまう)。苦し紛れに、炎や毒を吐いたが、神々に防がれてしまう。結局はいいように利用されたのだ。
他にもある。世界に大洪水が起こった時、ヴィシュヌは化身「マツヤ」となって、ただ一人の人間「マヌ」を助けた。この時、マヌの乗る船を引いていたのが、そう…ヴァースキ。またも、ロープ扱いである。
この様に、ヴァースキは「蛇」の様々なシンボルの中でも、主にその形状である、「長くて細い」という部分だけがクローズアップされた神なのだろう。
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