ユダヤ教・キリスト教・イスラム教において崇拝される神。この世とこの世にある万物の創造神とされる。
ユダヤ教では、イスラエルの民を嘉する神とされ、専ら「アドナイ(主)」や「エロヒム(神)」等の代用語で呼ばれる。
キリスト教では、「子」なるイエス=キリストに対する「父」のペルソナに配当され、一般に「エホヴァ」と呼ばれる。
イスラム教では、人類最後の預言者ムハンマドを導いたとされ、一般に「アッラー」と呼ばれる。この神の本名として伝えられているのは、発音の方法が分からない4つの子音の組み合わせ「YHWH」である。これがテトラグラマトン(神聖四文字)である。ゲマトリアにおいてその値は「26」と解釈され、また「セフィロス(生命の木)」の各支に配当される。
また、特に天使には神の名が身に備わっていると言われる。神の名には超越的な力があると考えられ、様々な神秘に彩られている。
ところで、神の本名の発音についての知識は夙に失われている。抑も、神の名を呼ぶことは十戒の1つにも挙げられる禁忌であり、神自身も名を問われて「我が名は“在りて在る者”」と答えるほど神秘の色合いが濃い。しかしその発音は必ずしも完全に禁止されていた訳ではない。むしろ広く人名に組み込まれ、親しまれていた。
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